ドキュメントトラッキング
Suitcase Fusionは、オートアクティベーションプラグインがインストールされているアプリケーションで作成および保存したドキュメントにおいて、使用されているフォントに関する情報を記録できます。
Suitcase FusionはAffinity Designer、Photo、Publisherのドキュメントもトラッキングできます。これらのアプリケーションにプラグインはありませんが、トラッキングしたいドキュメントを手動で追加できます。そのドキュメントをライブラリパネルのドキュメントトラッキングにドラッグしてください。
ドキュメントトラッキングを使用するには、環境設定で有効にする必要があります。
トラッキングされたドキュメントを含むアプリケーションは、ライブラリパネルのドキュメントトラッキングに一覧表示されます。トラッキングされたドキュメントの数は、各アプリケーション名の右側に表示されます。
アプリケーション毎にトラッキングされたドキュメントを表示するには、ライブラリパネルのドキュメントトラッキングで対象のアプリケーションをクリックします。(Adobe InCopyとInDesignのドキュメントは同じグループにあります。)
メインウィンドウには、各ドキュメントがアイコン、サムネイル、またはリストとして表示されます。下部にある表示ボタンを使用して、サムネイルとリストビューを切り替えることができます。
ドキュメントの情報パネルを参照にするには、情報アイコンをクリックします。
このパネルは、フォント使用状況タブとドキュメント情報タブで構成されています。
フォント使用状況タブには、ドキュメントで使用されているフォントが一覧表示されます。フォントの一覧には以下の情報が含まれています。
- アクティベーションの状態(この状態から、フォントを手動で有効または無効にします)。
- お気に入りの状態(この状態から、お気に入りフォントの設定または解除します)。
- フォントの書式、バージョン、開発元、およびFont Sense ID。
- プレビューテキストを使用したフォントのサンプル。
ドキュメント情報タブには、ドキュメントのサムネイル(アプリケーションによって保存されている場合)と、以下の追加情報が表示されます。
- ドキュメントの名前。
- ドキュメントのタイプ。
- ドキュメントを保存したアプリケーション。
- ドキュメントの作成日および変更日(タイムスタンプ)。
- ドキュメントのフルパス。
- ドキュメントで使用されているフォント数。
- タグ(ドキュメントタグをご確認ください)。
これらのオプションでは、プレビューサイズを特大(1024×1024ピクセル)に設定し、最初のページ(または最初の2ページ)で保存するように設定することをお勧めします。
これらの設定を適用するには、ドキュメントを開いて再度保存する必要があります。
ドキュメントトラッキングの設定
Suitcase Fusionは様々な種類のドキュメントをトラッキングでき、使用中のフォントを一目で確認できます。また、ドキュメントを直接開いたり、ドキュメントとその素材を配布用に収集することもできます。現在、Suitcase Fusionでは、Adobe After Effects、Illustrator、InCopy、InDesign、Photoshop、Affinity Designer、Photo、Publisher、Sketchで作成されたドキュメントをトラッキングできます。
ドキュメントのトラッキングを有効にするには、環境設定ダイアログボックスでプラグインタブをクリックし、ドキュメントトラッキングを有効化をチェックします。
新しいドキュメントをトラッキングする
Adobeのドキュメントをトラッキングするには、各アプリケーションでもSuitcase Fusionオートアクティベーションを有効にしておく必要があります。設定方法はアプリケーションによって異なります。プラグインの設定とプラグインの表示を参照してください。
Sketchのドキュメントをトラッキングするには、Sketchのプラグインを有効にしておく必要があります。(オートアクティベーションは常に有効です。)
Affinityのドキュメントをトラッキングするには、ドキュメントをSuitcase Fusionにドラッグして手動で追加する必要があります。(プラグインはありません。)
既存のドキュメントをトラッキングする
既存のドキュメントをトラッキングするには、そのドキュメントをSuitcase Fusionにドラッグするか、ファイル > ドキュメントを追加を使用してください。
既存のAdobeまたはSketchのドキュメントにオートアクティベーション情報(Font Senseメタデータ)がない場合は、まずそれを追加してください。
- オートアクティベーションプラグインを有効にします。プラグインの設定をご確認ください。
- Adobeアプリケーションでは、Suitcase Fusionオートアクティベーションを有効にします。プラグインの表示とプラグインの設定をご確認ください。
- ドキュメントを開いて、少し変更を加えて保存してください。そのまま変更を取り消して、再度ドキュメントを保存してください。(変更を加えずに別名で保存する方法でも構いません。)
そうすると、ドキュメントのトラッキングが自動的に開始されます。
その他のトラッキングオプション
ドキュメントを開く
トラッキングドキュメントを、Suitcase Fusion内から開くことができます。ドキュメントをダブルクリックするか、ドキュメントを選択して、ファイル > ドキュメントを開くを選択します。または、ドキュメントを右クリックして、ショートカットメニューからドキュメントを開くを選択します。
この方法でドキュメントを開くと、Suitcase Fusionはドキュメントに必要なフォントをすぐに有効化します。アプリケーションがフォントを有効化するのを待つ必要はありません。
トラッキングドキュメントのアップデート
Suitcase Fusionが起動していない間にトラッキングドキュメントに変更を加えた場合は、次にSuitcase Fusionを使用する際にドキュメントの情報をアップデートできます。ドキュメントを右クリックして、ショートカットメニューからアップデートを選択してください。
ドキュメントの収集
Suitcase Fusionでは、ドキュメントとその素材(フォント、リンク画像、リンクドキュメント)を1つのフォルダにコピーできます。これによって、他の人にドキュメントを渡したり、印刷用に送信する際に必要なファイルを収集するのが簡単になります。
ドキュメントとその素材を収集するには、ドキュメントを右クリックして出力用に収集を選択します。収集したファイルの保存先を選択して、収集をクリックしてください。
ドキュメントとそれに関連するフォント、リンクドキュメントとリンク画像がドキュメントと同じ名前のフォルダ内にコピーされます。
見つからないアイテムに関するメッセージが表示されても、ドキュメントとその素材の収集を続行できます。その場合、Suitcase Fusionは、見つからないアイテムのリストをテキストファイルとして作成します。
ドキュメントの削除
Suitcase Fusionからドキュメントを削除することでドキュメントのトラッキングを停止することができます。 これは、完成したドキュメントで役立ちます。ドキュメントを削除するには、リスト内でドキュメントを選択し、⌦または削除(Mac)またはDEL(Windows)を押すか、編集 > 削除を選択します。
▪ ドキュメントを開いて再度保存すると、ドキュメントが再びトラッキングリストに表示されます。
▪ Suitcase Fusionのドキュメントトラッキングのリストからドキュメントを削除しても、ディスク上のドキュメントには影響を及ぼしません。
ドキュメントを移動する
トラッキングを無効にする
環境設定 > プラグインタブをクリックし、ドキュメントトラッキングを有効化のチェックをクリアして、いつでもドキュメントトラッキングを無効にすることができます。 Suitcase Fusionは、トラッキングされているドキュメントの表示を停止しますが、既存のトラッキング情報は保持します。
トラッキングを再度有効にする
トラッキングを再度有効にすると、Suitcase Fusionはトラッキングデータが既に存在することを警告します。
- 続けるをクリックすることで、既存のトラッキングデータを保持したまま、トラッキングを再度有効にします。
- リセットをクリックすることで、既存のトラッキングデータはリセットされ、新たにトラッキングを開始します。
どちらのオプションも既存のドキュメントには影響を及ぼしません。
その他の機能
ドキュメントタイプ
Suitcase Fusionは、編集に使用したアプリケーションによってドキュメントをトラッキングします。Illustrator内から保存されたEPSファイルは、Photoshopのリストではなく、Illustratorのリストに表示されます。
Suitcase Fusionがアプリケーションごとにトラッキングするドキュメントの種類は以下の通りです。
- After Effects:.aep(After Effectsプロジェクト)、.aet(After Effectsテンプレート)
- Illustrator:.ai(Illustratorドキュメント)、.ait(Illustratorテンプレート)、 .pdf、.eps
- InCopy:.icml(InCopyドキュメント)、.icmt(InCopyテンプレート)、.incx(InCopyエクスチェンジファイル)
- InDesign:.indd(InDesignドキュメント)、.indt(InDesignテンプレート)
- Photoshop:.psd(Photoshopドキュメント)、.psb(Photoshopラージドキュメントファイル)
- Affinity Designer: .afdesign(Affinity Designerドキュメント)
- Affinity Photo:.afphoto(Affinity Photoドキュメント)
- Affinity Publisher: .afpub(Affinity Publisherドキュメント)
- Sketch: .sketch(Sketchドローイング)
ドキュメントタグ
Suitcase Fusionがドキュメントをトラッキングすると、ドキュメントのキーワードやその他のメタデータがドキュメントタグとして自動的に保存されます。タグはドキュメント情報タブに表示されます。また、QuickFindを使用して指定したタグのあるドキュメントを検索できます。
ドキュメントタグはSuitcase Fusionでは編集できませんが、ドキュメント自体に変更があれば自動的に更新されます。
並べ替え
昇順 または降順
、名前、タイプ、または変更日によってソートすることができます。ツールバーの下にあるドキュメントのリスト上部のコントロールを使用します。
QuickFindとトラッキングドキュメント
トラッキングドキュメントを確認する際、QuickFindを使用してドキュメントを探すこともできます。QuickFindフィールドにテキストを入力すると、そのテキストがドキュメントのパス、使用中のフォント名、または自動抽出されたタグに含まれるドキュメントが表示されます。
例えば、QuickFindフィールドに「ari」と入力すると、「Darian」というフォルダに格納されているドキュメント、「Arial」フォントを使用しているドキュメント、そして「marigold」というキーワードを含むドキュメントが表示されます。
▪ QuickFindは、選択中のファイルタイプの範囲内しか検索しませんが、複数のファイルタイプのトラッキングドキュメントを選択して検索することもできます。
▪ QuickFindの検索条件を絞り込んで、ドキュメントの情報の1種類のみを検索するには、QuickFindフィールドの左端にある虫眼鏡マークをクリックして情報の種類を選択してください。
フォントのコピー
保護されていないフォントをドキュメントからライブラリまたはセットにコピーすることができます。
ドキュメントの検索
ドキュメントをディスク上で検索するには、ドキュメントを選択し、ファイル > Finderで表示(Mac)またはファイル > Explorerで表示(Windows)を選択します。ドキュメントを右クリックし、ショートカットメニューからFinderで表示またはExplorerで表示を選択することもできます。